復習・・・02-03シーズン四大陸選手権
先日の「サムソンとデリラ」チェックの際にひっぱりだしたギュウギュウにビデオが詰まった我が家のポリボックスたち*1、片付けるのがめんどくさいってのもあるし、どうせなら五輪前だし全部に目を通しておくかと、次々といろいろ鑑賞しまくる予定であります。
本日ひっぱり出して鑑賞したのは2003年の四大陸選手権。
結果はこのようになっております↓
http://www.icecalc.org/events/fc2003/results/CAT001RS.HTM
http://www.icecalc.org/events/fc2003/results/SEG001.HTM（SP）
http://www.icecalc.org/events/fc2003/results/SEG002.HTM（FP）
この大会、ジェフはなんとショートプログラム*2で4T-3Tをあっさりと降り〜なのよね、、あまりにもキレイに降りて本人も大歓喜*3、降りた瞬間に喜びを爆発*4、、、嬉しすぎたのか、それとも降りたことでかえって動揺したのか、なんとその後のジャンプを二つともミス。あぁ〜もったいない。でもイキな演技で見ごたえたっぷり、首を音に合わせてピョコピョコ〜するところがなかなかツボです。それにしてもあの目玉柄のパンツは変（笑）。
そしてフリーは「Cello Concierto in E minor」なのですが、これは地味めながらも素晴らしいプログラム。一生懸命に奥深い表現にに挑んでいるかのような滑りで、特に後半のムーブインザフィールドがなんともいえない流れのある雰囲気でステキ。しかし、4回転入らず、他のトリプルもミスをボロボロでは…全体的に散漫で精彩の無い印象になってしまう。演技終了後の顔がめちゃくちゃ「むすっ」っとしていて、コワイです。いつものあの笑顔は無し。そしてキスクラへ「ふてくされ」ながら歩いていく*5、キスクラではダグ・リーからのお説教。涙目っぽくなっているジェフ。隣でどうしようかと固まってる気の毒なバーケル氏。…可愛いというか、若いというか、気の毒ながらちょっと笑えてしまう。。そうそう、このシーズンのGPスケートカナダ、私は現地で観戦したのですが、その時はこんなもんじゃなくもっともっと悲惨な演技でした。1STマークに3点台出てたもん（涙）それに比べれば全然良い出来に思えてしまったりも。
01-02シーズンにキラメキのシニアデビューを飾ったジェフも次のこのシーズンでは壁にぶち当たってしまい苦悩のまっただ中。このシーズン最後の世界選でもあまりイイところが無く、、このまま大した選手になれずに消えていくかも…って心配したものです。そのジェフが今や五輪のメダル候補ですよ、、感慨深いです*6
あと、今見るとすっごく感慨深い選手が他にも一人。まだ16才の高橋大輔くん。キレイな滑りです。でも、、ジャンプが…転倒した後にあきらめてしまっているかのような表情を浮かべて、、なんだか痛々しい。まだジュニアで戦っている年齢だもの。大きな期待をかけられすぎな感じがなんともかわいそう。。でも、本当に味わい深い脚元だ、16才でこれほど見ごたえのある滑りのできる選手ってなかなかいないよね？
この大会、本田武史がフリーで4回転を3つ降りて優勝だったね。あと中国人達が自国開催ってことでものすごく頑張ってましたね、チェンジャン・リーもミン・チャンも、ユンフェイ・リーくんもみんなジャンプにガンガン挑む。ユンフェイ君は残念ながらあまり良い出来にならなかったけどもね、彼は今どうしているのだろうか。。ミン君は選手人生最高の出来じゃないか…ってほど良い演技。
アメリカ人は最終グループにライアン・ヤンキーが残っていた。丁寧なスケーティングがなかなかステキ。ちょっと古い感じがしないでもないけども、でもなかなか世界に出られなかったベテランならではの味のある演技でした。彼はその後のワシントンでの世界選の代表でもあったんだよね。そう、この年があの悪夢の全米だったんだよね。もしもジョニーが全米を普通に終えていたら、、ここで元気に滑っていたのかなぁ。それとも世界選代表組ならここにはいなかったかなぁ。
調子の良いシーズンもあれば悪夢のようなシーズンもある。この五輪シーズン、選手みんなにとってそれぞれに「好調」であって欲しいなぁと。
いよいよ明日の夜明け頃はカナダナショナル予選。新「サムソンとデリラ」はウィルソン氏でなくジェフ自身で手直ししたらしい。私は昨日スカパーで放送されたあのファイナルの演技を見て、やっぱりあれを捨てるのはもったいないんじゃなかろうか、、とか色々と余計なことを考えてしまい、、なんだか落ち着かなくなってしまって。。。過去ビデオ鑑賞で現実逃避気味。
