徒然 とりとめなく ファイターなジェフの4回転とかアララトとか

今年もジェフは4回転マスターを目指してひたすらがんばるようで。新しいトレーナーを迎え、とても意欲的に元気にがんばっているようで、その様子を知るだけでも嬉しくなってしまいますね。(そういえば、学校はどうなっているのかしら。卒業への道はかなり遠いような)
去年の夏もしっかり身体づくりをしてジャンプ改革を目指していたようですが、残念ながら怪我のせいで全てやり直しすることになってしまったのでしたよね。今年はどうかこのまま何ごともなく競技シーズンに入れますように!と、願ってます。
さてさて、 そのジェフの4回転、私は東京ワールドの公開練習であっさりと降りているところをこの目で見ているのですが、これがね、助走がとても短かくて驚きましたよ、よくあれで4回回れるものだと。*1。ジェフは他のトリプルも全て助走が短いのですが、この4回転もそれらと同じくらいに短かったような感じがしました。すーっと少しスピードを落としつつ、身体の重心を確認するかのように両腕をしめるようにして、そしていきなり「ひょろっ」*2て飛び上がる感じなのだわ。私は初めて見たときにはあれが4回転だということを認識できませんでした。私の席の後ろの方からも「あれ、、ちょっと、、今、何やった?」というような感じでざわめきが起きていたのを覚えております(笑)これは何もジェフがこの練習で4回転を降りるとは想定してなかったから、というワケだけではないと思うのですよ、あの独特の入り方に「まさか4回転とは思わなかった」という感じも多いにあったと思う。
でも、とても綺麗な流れで跳んでいたので、あれがプログラムの中に入ったらさぞや見栄えがするだろうなぁと思いました。
さてさて、今季、4回転入りで”アララト”を完成させることができるといいなぁ。
以前にも書いたことですが、ジェフの課題が盛り沢山になっているプログラムだと思うので、是非ともジェフの納得のいく演技を見せてもらいたい。
”アララト”はとてもアーティスティックなプログラムなのですが、何故だか私にとって、ジェフのファイターとしての面の方を強く感じさせてくれるところがあるのです。*3。ナショナルでの凄まじいテンションの”アララト”がもちろん一番のお気に入りですが、でも、ワールドのあのめちゃくちゃに崩れた演技もまた、ジェフの人間らしい魅力がたくさんつまった、私にとって忘れがたい演技なのでした。あの当時はとにかく呆然で、振り返るのも勇気がいるような、胸が痛くなるような思いの方が強かったのですが、今になると、あの果敢に闘おうとしたジェフの姿がとても美しく男前に思え、また、自身をコントロールすることが出来なかったジェフの弱さも同じ人間として*4なにやら愛しいような気持ちになり、そして自分の失敗を真正面から理性的に受け止めようとしていたジェフの強さに心の底から尊敬の念が湧いてくる。あの時の演技はジャンプミス連発だけでなく音楽もにも入りこんでいないような滑りに見え、全くジェフらしからぬものだったけど、でも、私にとって、さらにジェフを大好きにさせてくれた演技なのでした。
ナショナルの時に、解説のトレーシー・ウィルソンが”マスターピース”だと賞賛したこのプログラム、ジェフにとって、ヤグの”グラディエーター”のようにファンから語り継がれるプログラムになるといいなぁ・・・と、全く「タイプ」どころか「種族」が違うといっていいような感じの二人だからね、ファイティングスタイルも全然違っているのだわ(笑)
今季も何があっても、闘うジェフを熱く応援&見守っていきたいでです。

*1:トリノのシーズンも短かったけど、たぶんそれ以上に短い感じがしたし、跳び方そのものがかなり違っていたように感じました

*2:4-2のときは「ひょろっー+ひょい」って感じだった

*3:アララトの映画の内容やジェフ自身の伝えたいものはまた違っているのでしょうが

*4:私のような一般人と同じに考えては失礼なのですが