全米選手権 男女ショートプログラム(ESPN放送)

簡単感想メモ
番組冒頭のトップ選手達の「僕は3度のチャンピオン」「僕は2001年の…」とか色々とやる気満々でカメラ目線メラメラな紹介っぷりが面白すぎる。

男子

エバン・ライサチェクはのびのびとした演技。3A 、3Lz-3T、3Fという構成をパーフェクトに滑ったということで大喜びしている姿は微笑ましくもあるけど、この構成で喜んでいてはダメよ〜って(苦笑)。あと、このプログラムは3年連続なわけで、多少手直しされてはいるのだろうけど…、さすがに見飽きてしまっていることもあって、後から滑ったマシュー・サボイの方がいい演技だったような気がしてしまう。これは単にサボイの方が自分にとって新鮮なイメージだったからかもしれないけど。でも、ライサチェクのもつ明るい雰囲気とのびのびとした滑りはいかにもこれから大物になりそうで…期待してます。
ティモシー・ゲーブルは観ているこっちも思わず涙が…。本当に決めるところをきっちりと決める強い精神力。2003年の世界選手権の時もとても体調が悪かったらしくSPのときは顔色も真っ青、こんな状態で滑れるのな…と思っていたのだけど、きっちりと4回転を入れてノーミスで滑り切ってしまった。あのソルトレイク五輪での銅メダルは本物なんだなぁって改めて思ったものだ。今回もその時と同じ、というよりその時以上に強いところを見せてくれた。課題の表現力も少しずつ改善されていている、今までだったら最後の手を上にかざすという動作をもっと雑にやっていたはず、それを今回はとても余韻のある丁寧な動きになっていた。
ジョニー・ウィアーはジャンプのランディングがちょっと悪かったか…。サーキュラーステップはスピードもあってとても美しかった。今回も演技終了後、その出来には満足していないような、力を出し切れなかったかのような表情をしているように見えた。

…ワイスをスルーしてしまっていた…。今シーズンは本当に印象薄い。ベテランさんには頑張ってもらいたいのだけどな…。

女子

エミリー・ヒューズはサラと顔も似ているけど、演技もある部分で似ているな…と。ジャンプのランディングが乱れたときの踏み止まる仕種とか…手、指先の感じとか…姉妹ってそういうところまで似るものなのね。
リャンちゃんは随分と大人っぽくなった。出だしの滑らかなスピンとパワーのある滑りがとっても良い。カークも久々に転倒のない良い出来。音楽と衣装が彼女のちょっと味気なくなってしまいがちな部分をカバーできているような気がする。ってカークはキャロルコーチにかわってたのね、知らなかった。
で、サーシャ・コーエンは相変わらずジャンプのランディングがちょっと危なっかしい。ただ最後のスピンは個性あり、ポジション美しい、スピード速いという素晴らしさ。衣装や髪の飾りがちょっと小悪魔的な毒を感じさせコーエンらしい可愛らしさがある。
そしてクワン。もう何をやってもクワンで…、本当に素晴らしい選手なのだと思う。それ以上何も…。