ジェラルド・バトラーさん

映画「オペラ座の怪人」のファントム役のジェラルド・バトラーさんをすっかり気に入ってしまった。彼が出演している他の作品を観たくなり、まずは「ドラキュリア」と「タイムライン」をレンタル。自分の好みからすると、両方とも映画館でプロパー価格1800円を出してまで観ようとは決して思わないない作品でありますが…。ケチくさいな…私って。
駆け足で鑑賞したので、大したことは書いてませんが、一応ネタばれありの感想
まず、「ドラキュリア」
このドラキュラ役を見てジョエル・シュマッカーがファントム役として目を付けたとのことですが…、はい、なるほど〜と、とても雰囲気があるね。このドラキュラさんに何か特別な存在感があるとは思いませんでしたが、あの独得の表情はとても印象的。艶っぽい場面も恐ろしい存在としての場面でも何故かとても無垢な目に見えてしまうもので…、私にとってはさほど感情移入できるようなお話しでは無いのだけど、なぜか哀しい気持になってしまう…。作品としてはお笑いアクションパロディなのでしょうか?って思うほど適当な作りで…、別に恐くもないし、ストーリーも何もあったもんじゃないような…、でも、マニアックに見たらきっと面白いところがいっぱいあるのでしょう、私はまだまだ感性不足…。
「タイムライン」
これは以前に原作を読んでいたもんで…。原作自体もなんというか…ね。私は小説を細かいディテールで楽しむというより、行間の余韻を楽しむタイプなので、この作品は特段心に残るようなものでは無かったなぁ。そんなわけで映画化された際もまったく興味が湧かなかった…。でも、今回のお目当てはジェラルド・バトラーさんを観ることであります。彼の演じるアンドレ・マレクというキャラクターは原作ではなかなか素敵な役どころなのでちょっとだけ期待して鑑賞したよ。。嬉しいことに原作を読んだときに自分がイメージしたマレクよりジェラルド・バトラーさん演じているマレクの方が数段かっこ良かったよ。マレクさんはドラキュラやファントムのような悲哀のある色気ではなく、どうどうと頼りがいのある健全な男の色気を感じさせております、それにとっても優しそうであります。ただ、映画化にあたって原作と随分設定が変わっているところもあって、ずいぶんとキャラクターをわかりやすく単純にしているように思った。原作の設定のままではキャラクターの能力の個性を表現するのが難しそうなので、これで良かったのではと思うけどね。レディ・クレアと最初に出会うのが原作ではクリスの方なんだけど、それをマレクにしているところや、レディ・クレアをかわいい純真な女の子のように設定していることもなかなか良かった。ま、その所為でクリスの存在が薄くなりまくりで少し気の毒だったけど(苦笑)。この映画、私が中学生ぐらいの頃に観ていたなら、かなり面白いと思えたかも…。
それにしても…、映画を観て、その俳優がすごく気になり、他の作品を観てみようって気持になったのは随分と久しぶりのことでありました。

タイムライン [DVD]

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タイムライン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)