ドン・キホーテにはまる

今年のブエルタ・ア・エスパーニャドン・キホーテ出版400周年を記念してラマンチャ地方を中心とのこと。
ドン・キホーテってバレエ作品になったり、その音楽はフィギュアスケート*1にも良く使われいる。
でも、バレエの有名な場面などはなんとなく知っていても、本でキチンと読んだ事って一度も無い。そこで、今回のブエルタを楽しむ為にもざーっと読んでおこうかなという程度で図書館で借りてきたのだが…。
これがすご〜く面白い!ほんとうに声をたてて笑ってしまうほど面白い。文学的に云々とか何も考えず、とにかく勢いで読めてしまう。
翻訳された故牛島信明氏のセンスがとてもいい。また、挿し絵もとても雰囲気があって素敵。
ドン・キホーテさん、霊薬の場面、金ダライの場面など大爆笑、そしてまぁよくもそこまで都合のイイ妄想を続けられるものだと、どんなに酷い目にあっても決して夢から醒めることは無い、ちょっとうらやましいぞ。そして妙に冷静なサンチョさん、ドン・キホーテが変人であることを判っていながらも、それでも夢を見ている、その妙なバランスがとても面白い。
なが〜いお話なのでまだ前半の半分までしか読めていない、やっとドロテーアとカルデニオが登場したところなのだ、うう、睡眠時間を削ってでも先を読みたい〜。そんな気持ちになれる作品に久しぶりに出会った。
永い間、多くの人に愛されてきた作品、きっと大爆笑だけでは無い何かがこの作品にはあるはず、まだそこまで読みこめてない。読み直しをするのも楽しみだ。

ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

*1:本田君の奇跡のソルトレイク五輪のショートプログラム…素晴らしかった