全日本選手権(3)女子フリー

男子のフリーについても書いておきたいと思いつつも、思い出すのがちょっと辛くって、、もうちょっと落ち着いたら是非書き残しておきたいです。だって、素晴らしい闘いだったから。


さて、女子ですが、ショートに続きフリーまでも、、こんな凄まじいレベルの国内選手権って他にあるだろうか。こんな素晴らしいレベルの闘いなんて、世界選手権最終グループでもめったにおきませんよ。

最終グループの感想メモ

荒川静香

凛とした気高い演技にうっとり〜。エレメンツの一つ一つが芸術的。サルコウで危うくお手付きしそうになっていたけどなんとしても降りるという強さ。そしてなんというのか、自分の滑りを取り戻した、という自信と感じさせる、そういうノビヤカな演技。演技終了後の笑顔がとても素敵でした。それと、FSUで噂になっていた記憶があるのですが、やはりタラソワコーチと離れていたのね、知らなかったわ。でも、驚きってってよりやはりねって感じかと。。どういう事情だったかはわかりませんが、うんうん、これで良かったでしょう。

浅田真央

なんとトリプルアクセルを二つ。でも何よりも驚かされたのがその高さ。真央ちゃんて「軽やかジャンプ」のイメージだったけども、いやいや、すっごい「迫力ジャンプ」だった、、すっごい高さと勢いに呆然。。。真央ちゃんならいずれは伊藤みどりのような空中を舞い上がるような大迫力トリプルアクセルを飛べるようになるかも。今回はパーフェクト演技ではなかったためか、ファイナルのときとくらべて「妖精度」は少なかったかな、でも、その分演技がひとつ大人になっているように思えましたわ*1

恩田美栄

これほどの演技を見せてくれるとは思いもしなかった。快進撃をした02-03GPシリーズの頃よりも、、そして、昨シーズン惜しくも敗れた4CCの演技よりも、輝いていた。高いジャンプに速いスピン、恩ちゃんらしい迫力技術とそして心からの滑りに、、胸がじーんと。点数が出た後、キスクラでかつてのコーチ山田まち子さんがやってきて抱き合っている姿に涙。

村主章枝

言葉が出てこない。涙。章枝ちゃんのこういったガケップチの強さを見るのは何度目だろう、、本当に強い。心に響く。二つ目のコンビネーションを降りたあたりからもう涙が止まらなかった。大技だけがフィギュアスケートの魅力ではないってことを改めて思いしらされた。

中野友加里

やっぱり今季は本当に強い、、攻めの演技に感動。キスクラでのやや落胆した表情が切なかった。この全日本では荒川さんや村主さんとの差が浮き彫りになってしまった感もあったけども、でも、今のところ今シーズン一番輝いているのは中野さんだと思った。もっともっと良くなりもっともっと強くなるはず。世界選手権のメダルは充分狙えるはずだし、まだまだこれから。それにしても、、今シーズン誰よりも安定した成績で、ファイナル3位にまでなった選手が五輪に行けないとはなぁ。。なんとも残念。

安藤美姫

やっぱりこのプログラムは今の美姫ちゃんには難しすぎるかと・・・。曲想表現を一生懸命やろうとしているひたむきさは伝わってくるのだけども、どっちかといえば難しいエレメンツをこなすのにいっぱいいっぱいの感じが強いかなと。もっとノビノビ滑らせてやれよ、、って思う。エキシビションでみせたノビヤカで元気で魅力的な滑りを見ると余計にそう思ってしまう。それにしても不調で苦しむ美姫ちゃんなりの精一杯の力をぶつけた素晴らしい演技だったと思う。今季では一番良い出来だったのではないかな。メディアの異様な注目度の中、最終滑走というプレッシャーに耐えてよく踏ん張ったなぁと、胸が痛みました。トリノでもちろん活躍を願っているけども、もうメダルを意識せずに元気に楽しんでおいで〜って言いたくなるよ。だってまだ未来があるのだから。


ということで、五輪代表は村主章枝荒川静香安藤美姫。世界選代表が村主、荒川、中野友佳里ということに。五輪代表は選考ポイント順におさまりましたね。



オリンピック前にしてすでに満腹状態の私ですが、今日からいよいよロシア国内選と、ロシア代表はヨーロッパ選手権で決まるけども、でも、ここももちろん重要。。ロシア男子の二人目はアンドレイ・グリアツェフイリア・クリムキンの争いになるのだろうなぁとは思っているのだけども、、でも、思わぬ伏兵が登場するかもしれないし、楽しみといえば楽しみだけど、、、、すっごくコワイです。

*1:生観戦とテレビ観戦の違いのせいかな?