2003年世界選手権・・・振り返り

4大陸やらヨロ選、、いや、オリンピックもまだじっくり鑑賞ができていないのに、、何故か2003年のことを。
オリンピック前にひっぱり出した過去ビデオ箱をそろそろ片付けなくては・・・と思い整理するために手に取るとついダラダラ鑑賞をしてしまったよ・・・ソルトレイク五輪の翌年2003年ワシントンでの世界選手権。なぜだかTBSが男子の予選までしっかりと放送。しかもマイナー選手の分までしっかりと放送されたのよね・・・ディネフとかダビドフとかさ。
結果はこちらで→http://www.icecalc.org/events/wc2003/results/index.htm
この時に優勝したのはプルシェンコで、2位がゲーブル、3位が本田君と、1位がヤグからプルさんに変わっただけで02長野世界選とかわらぬ表彰台。ソルトレイク五輪もヤグプルゲー本田で1〜4位でして、ヤグプル以外だと男子ではゲーブルと本田君が突き抜けていたってことだね。
本田くんとゲーブル・・・この世界選をピークに怪我に泣かされるようになって・・・そしてグランプリから採点方法が変更されたこともあってだんだんと下り坂に入り、、そしてトリノへの切符を逃し、そのまま引退となった。・・・なんとなく切なくなるような気持ちもあったけども、でも、考えてみたら大きな大会でしっかりと結果を残すことができたのだから・・・選手としては幸せな競技生活だと思う。ギリギリのところで表彰台からずり落ちてしまった選手もいっぱいいるのだから・・・チェンジャンとかアプトとか(悲)
トリノのフリー最終グループの面子はこの当時どんな様子だったかというと、、まず、金メダルのプルシェンコはまんまプルシェンコ。ただ、ヤグ不在故か「余裕すぎるような演技」で、あの凄まじいヤグプル合戦の記憶が生々しかった当時としてはかなり物足りない感じがしたことを記憶しています。でも今見直すと「凄い」。
ステファン・ランビエールは・・これがまた、予選では例の膝に大きく負担がかかりそうなランディングながらもトリプルアクセルも4-3もしっかりと降り「ショコラ」のサントラを独得のリズム感でクリーンに演じ、素晴らしい出来。SPを最終グループで滑ることに、それがプレッシャーになったのか、SPではジャンプを二つ転倒で、大きく落下。しょんぼりしたランビにやさしく接するサロメさんとグリッターコーチにほのぼの〜。フリーではそこそこまとめていたけども、、SPの失敗の傷心故か元気の無い演技と。でも、SPもFPもとてもステキなプログラムだったし、衣装もGOOD!なランビ君でした。
ジェフリー・バトル君は・・・なんというか・・・01-02シーズンに見せた煌めきを失ってしまっておりましたね、この頃は。予選ではスピードががっくんと落ちるへっぴり腰なジャンプでして・・・。スケーティングはキレイだけどもジャンプの度に流れが止まってしまってプログラムが壊れてしまっている。ショートは事前の4大陸で成功した4-3に挑んだけども4でお手付きと。他は上手くまとめており、なかなか良い演技でした。本人としても良い感触だったようで「出来た〜!」って喜んでいたのもつかの間・・・かなり厳しい点数が出てましたね。ジェフはスコアを見てがっくり。最終グループの一つ前のグループだったのだけども・・・この時点で14位という順位をつけたジャッジもいたようで、、本人はややご立腹&コーチ陣と共に苦笑いでした。。そしてフリーではグタグタのあちゃ〜な演技。どんなにキレイなスケーティングや表現をしてもジャンプの度にビビったようになってはステキなプログラムであろうとも台無し。・・・それを思うとジェフはここ3年でジャンプもすっごく上達したんだよね。
ブライアン・ジュベールはすでにポストヤグとして期待されていたのですが、プレッシャー故か予選では大失敗*1。ショートとフリーではものすごく頑張って最終的には6位まで順位を上げて・・・次世代の星っぷりをアピールして輝いておりました。。フリーの最後に思わぬ転倒の際のテレた笑顔がとてもかわいらしかった。
高橋大輔は・・・全日本でも四大陸でも不振のため代表になることができずにお留守番。ジョニー・ウィアーもあの例の悪夢の全米の結果で・・・当時どんな思いで過ごしていたのだろうね。


この時点でトリノの最終グループをぴったり予想できた人っているのかな?私はジュベールと大ちゃんに関してはある程度の予想があったりした、でも、その根拠は「クワドを持っている若い選手」だったというただそれだけなんだよね。当時の私の有望選手の基準はまさに「ジャンプ」。そして、クーリックやらヤグプル本田君の存在のせいか「若くして凄い」ってのが大事なことだと思っていたのよ。だから、ジェフは当然ダメ、むしろ消えてしまうのではなかろうかと心配しておりました。ランビはすっごく若いってことでは期待はあったのだけども、、でも、とても厳しいんじゃないだろうかなぁと思ってました。とってもステキな子だけども、、あのランディングではとてもとても・・・と・・故障が多かったし。そして、ジョニー、あのリタイア場面を思うにつけ、もう消えてしまうだろうなぁと、それ以前もなんとなくいつも怪我ばっかりしているような印象の選手*2だったので。
・・・単に私が見る目が無いってだけの話しですね(汗)


バンクーバー五輪は今のシニアの若手トップ選手がそのまま生き残ることになるのでしょうか。それとも現在開催中の世界ジュニアから新たな星が現れることになるのかな・・・いやいや、現在シニアで埋もれそうになっている選手が這い上がってくるのか・・・。

*1:同じフランス代表のスタニック・ジャネットと仲良く自爆してましたね

*2:酷いこと・・ごめん