4CC男子シングル Jスポ放送 ジェフのオールレベル4のアディオスノニーノを見て…雑感

解説は杉田氏。毎度毎度「その話もう何度目?」と言いたくなるのと、あと選手情報について微妙に勘違いの間違い情報を流される方でもあるのですが(苦笑)でも、私はこの方の解説は大好きです。…ふふふ、ジェフに対してはいつでも基本的には好意的な解説をされますよね(笑)

さて、ジェフのショートですが、フリー同様にカナダナショナルの時の方がずーっと良い演技だったように思います。
前半のジャンプパートの部分はジャンプに意識がいっていてあまり音楽に入りこんでいないような印象。スケートの踏み方もジェフにしては音にのっていないかなぁという印象…あくまでも「通常のジェフからしたら」ですよ。そしてトリプルアクセルは回転ギリギリのうえで両手お手付きとは…あぶないあぶない…(汗)ここでアクセルがピシッと決るか決らないかで次のフライングスピンの印象がかなり違うのではないかなぁと思います。音楽にとてものった流れになっているからなぁ…流れがとぎれてしまうのとどうも見栄えがしないです。これはナショナルの時にも感じたことですけどね。しかし後半の怒濤のステップはとても素晴らしかったです。カメラワークが悪いのがとても残念〜!でも、これがレベル4のステップなのだわ…なるほど〜と。なんというのかな…それほど難しいことをやっているように見えないのだわ、ジェフのステップって。なんというのかなぁ…いわゆる「難しいレベルのステップをやってます。エッジをよく使ってます。上半身もしっかり使ったステップなんです」って感じにならない。自然に音楽の表現の為のステップになっている。ピアノの音とその響きの余韻がまるでジェフのステップによって正確にコントロールされているかのように感じられました。ただ、ジェフの本当の凄みはこんなもんじゃありません。このステップをモスクワワールドのショートのように、息がつまるほどのすさまじい没頭っぷりで見せてくれたら…と。
フリーの時、解説の杉田さんが「医者が治ったといっても当の本人の身体はそうは簡単にはいかない。完全に元にもどるには時間がかかる…」と。本当にその通りなのでしょう。今のジェフはまさにそういったリハビリの真っ最中なのだと思うのです。そしてやはりワールドまでに今季のこの遅れを取り戻すのはそれはそれは難しいことでしょう。この4CCのショートとフリー、プログラムの滑り込み具合は…そうですね、通常のジェフのGPシリーズ発試合のスケートカナダあたりの出来なのではないかなぁと感じております。まだまだ滑り込みが足らずに…プログラムの流れの中でジャンプを入れることにエレメンツをこなすことに苦労している…というそういう段階。まさにジェフにとってはシーズン初めの段階なんだよね。それでも通常ならばその前の段階でしっかりとトレーニングを積んでいるだけども、今季はそれすら一旦すべてリセットしなければならなかったのだから…。この4大陸の時点で他のライバル選手達から大きく遅れをとってしまっているのはあきらかかと。でも、それでもジェフなりにせいっぱい限界までしあげようとすることでしょう。東京までにどこまで仕上げてくるのか、カナダナショナルのときのようなテンションを再現することができるのか、楽しみです。

今季、ある程度の上位選手のだいたいの選手がレベル3を取れるようになってきていますね。しっかりと研究しそれに対応したトレーニングを積んできているのでしょうね、とても素晴らしいことだと思う。しかしながら、残念なことに「そこで表現したい音楽は?」という感じのステップが多いのだ。「レベル4」のステップが「素晴らしいステップ」なのかどうかはわからない。でも、実際に今のところレベル4認定をされたステップはプルさん、大ちゃん、パトリック君、そしてジェフ、この4人のステップを思うと、やはり音楽を表現するためのステップを踏んでいる人達だと思うのだわ…私は素晴らしいステップだと思います。もちろん高いレベルを取れなくても素晴らしいものは素晴らしいのです。
スピンのレベル4はもう音楽も何もあったものでなくただ条件さえ満たせさえすればいいものになっており、その不格好さは別にPCSに影響をあたえることもなく…フィギュアスケートって何なのだろうかと…少々複雑な思いをすることが多いのです。
まだ数人しか認定されていないレベル4のステップ、これから誰のどのステップに認定が出るようになるのか…この行く末が気になりますわ。今のところレベル4認定のステップはどれも皆私が「素晴らしい」と感じることのできるステップです。「難しそうだなぁ…」ということを感じさえるのでなく、そこから音楽を感じられてその人の表現したい世界を体現するステップ、これからもそうであってくれればいいなぁと。
技術的にいかに難易度が高くとも、淡々と条件をこなすだけののステップに高いレベルが認定されGOEがふんだんにつく時代がきたら…私はおそらくフィギュアスケート競技ファンをやめることになるでしょう…たぶん。

と、他の選手の演技についても後ほど。
と、たぶんその前に、Gaoraで放送されているHFOIについて書くことになりそうだわ…。ジェフは「アディオス・ノニーノ」もしっかりと放送されましたよ。このショーはレポが全くあがらかったため、私はてっきりその後のツアーでも滑った「アララト」の方を滑ったのだと思い込んでいたのですが、こちらは黒タンクトップ姿でアディオス・ノニーノを滑っていたのですね。はい、ものすごく素敵です!競技会のときよりもこちらの方がずーっと雰囲気が出ています。あの汚い無精髭顔もこの為だったのでしょうね、たぶん。
繰り返し見まくったあとに感想を書きます〜。

まだ明日もリピート放送がありますので、まだご覧になってない方、是非!!