World Championships つれづれ(2)

先週は連日のお花見と、ジュニアワールドの放送と、そしてツール・ド・フランドルと…怒濤の一週間でございました*1。いやはや、ものすごい厳しいコースに厳しい天候で、見ているだけでも体力消耗してしまいました。ベルギーチャンピオンジャージのデヴォルデル!!めちゃくちゃかっこよかったですね。ボーネンがチームメイトの勝利に喜びながらゴールしている姿も感動的でした。

ワールドが終わってもう2週間なんですよね…。なんだかいまだに夢見心地のようで…。これ、現地観戦された方々、本当にだいじょうぶでしょうかね?テレビ観戦の私でも日常生活に支障をきたしてしまったので…あれを生で体験された方々はどのような感じになっておられるのでしょうか。本当にこのワールドの体験は一生の宝でしょうね〜羨ましい!!

最終滑走のアララト、実は生放送で見ているときにはあまり緊張しなかったんですよ。本当にジェフの強さを信じていたので。決して大崩れはしないだろうという確信があったから。この3度目のこのようなシチュエーションでまたしても同じように崩れるようなメンタルの持ち主であったなら…ジェフはここまで実績のあるトップスケーターにはなれていなかったろうから。
ただ本当にノーミスで滑りきるとは…さすがにそこまで考えてなかった。。。いやはや、ノーミスで滑ったという結果を知っている今になって見直してみると…なぜかかえって緊張するというか…もう結果は知っているのに……最後のルッツは目をつぶりたくなるようなほど…心臓に悪い(笑)

ジェフのジャンプ、びっくりするほど美しくなりましたね。以前も助走無しでスッと美しいフォームで跳び、ランディングのポーズも美しかったですが、、それでも、ジェフの着氷にはあまり流れがなく…また降りてくるというよりも落ちるジャンプという感じでした。が、本当に軽やかに舞い降りるジャンプになってきたように感じました*2。肉体改造やジャンプをいじることはとても難しく全てが崩れる危険性もあるとよく言われていますが…本当に一時期は崩れて…スケーティングまで影響が出てしまっていたように感じたことも…。本当に苦しんだかいあって…、ついに身体の感覚で憶えることができたのではないでしょうか。クワドを入れるところまでは到達できなかったけど、GOEにマイナスのついてないプロトコルにその十分な成果が出ているように思います。それがとても嬉しい。アルチュニアンコーチとの特訓の成果ですかね。

今シーズンは昨シーズンの怪我で失ったものを全て取り戻そうとするかのように…貪欲にあれこれ臨んだシーズン。怪我を再発させない為の肉体改造、そしてジャンプ改革と、4回転。昨シーズン満足に演じることができなかったアララトの完成と、イメチェンともとらえられた意欲的な新ショートプログラム。いっぱいいっぱい欲張って、いっぱいいっぱい挫折しそうになりながら……原点に立ち返った人が辿り着いた無欲の勝利だったかなぁと。

チャンピオンになるための方程式なんて存在しないし、100人いれば100通りのチャンピオンを目指す道がある。チャンピオンの座に辿り着いた人がチャンピオンなのだから。今年はジェフの歩いた道がチャンピオンの座に繋がった。どういう結果であったとしても全てが尊い道。
来年は誰の道が繋がっているでしょうか。楽しみです。

*1:私信になりますが、ワールド以降、メールの返信ためこんでいてスミマセン…少々お待ちを

*2:もちろん、まだまだ、ジョニーの粋には達せないなぁ…とは思いますが・汗