行ってきましたSOI 東京公演(3)Eclogue

大阪についての雑感を全て書き終わってないうちに東京公演になってしまい、さらにかなり時間が経ってしまったので…記憶やその直後に感じたことがかなり変色してしまっておりますのですが、つれづれと雑感を書き残しておきます。

東京は2公演とも盛り上がりましたね。とくに最終日は全てに熱い声援と大きな拍手と、そしてアリーナ中央ではほとんどのスケーターにかなりのスタオベが起きていたと思います。(ジェフとステファン君は全ての公演で別格の盛り上がりでしたが)
大阪では途中から早々とお手洗いに並ぶために続々と立ち上がる人が多かった*1第一部最後のグループナンバーも、最終日はもとても盛り上がりました。スケーター達も回数をこなすごとに日本の観客の呼吸を上手く掴めるようになったのではないでしょうかね。

以前に書いたことと重複しますが、やはりショー全体としてはCanned Heatの日の方がとても楽しめるものでした。Eclogueの日は…(あくまでも私の心の中の問題ですが)その後に続く演技がEclogueの余韻を壊してしまうので…。(Canned Heatの後でのジェニファーとの繋ぎや彼女の演技はとても楽しめるものでした)
でもEclogueを見ることができて本当に幸せだった。ショーの興奮がややおさまってきた今になるとジェフのEclogueのことばかり頭に浮かんできます。
ジェフの競技生活への自らのトリビュートのような…ひたむきさ、脆さ、強さ、熱さ、激しさ、苦しみ、喜び、どうしようもない孤独、優しさ暖かさ、それら全てが遠い彼方の出来事であったかのような静寂と。
ジェフは全てを悟った大人にも見え、また、無垢な小さな子供のようにも。どこかに迷い込んでしまって光を探しているようにも、自らが迷える人に光を差し出しているようにも。大きな喪失感を抱えているようにも、全てが満たされているようにも。
世界でたった一人ぽっちになってしまったようにも、無数の愛に包まれているようにも。

彼がこれから先何年かたってからこの作品を滑ることがあったとしたら…今とはまた違ったものになっているのではないかと。
「今」のジェフがこの作品を滑ったこと、それを生で観られたこと、スケートの神様に感謝します。

*1:ただし、なみはやドームがこれがまた凄まじい寒さで…仕方なかったかも