ジャパンオープン(2)男子

では滑走順に徒然と

アレクセイ・ヤグディン

あぁもうあの仮面衣装の姿を見ているだけでも涙が出そうになってきた。中央に立ってポーズをとって音楽が鳴りだす・・・ここでもう涙が溢れてしまった。あの時とは違うけども、でも、あの時のヤグがいるのよ。あの時のようには滑れないけども、あの時のように心を揺さぶるヤグがいるの。これは言葉に表せない。

以前よりもずーっと繊細さを増した表現というか、描く線がいっそう極まって奇麗になったような・・・そんなような印象をうけました。

ジャンプや身体のキレでは現役選手とくらべてかなり劣っている。スピード感も無かったように思う。リンクも大きく使えていなかった。でも、持っている空気が心揺さぶる・・・そんな演技。

今の現役選手たち、今のように跳べなくなってもこうやって心に何かを届けられるという、そういった演技を出来るかしら?スケートの魂というか、表現者の魂を見たような気がしました。
それにしても、私の歓涙のしみじみモードに対して、当のヤグはめちゃくちゃ明るくお茶目で、キスクラでも元気いっぱいで、ほんと楽しそうでしたわ。
ところで、音楽編集をすこし変えていた?

本田武史

彼もまた「心」で見せる人。
ごめんなさい、さすがに、自分の中のヤグの大きさのせいで、、ちょっと今回はうわの空で見ていたような部分があります、本田君、ごめん。

エマニュエル・サンデュ

楽しそう〜に滑ってました。このガクガク〜って始まる出だしもこれで見納めかなぁ。このプログラムは本当に素敵な作品だったよね。
でも、演技よりも、キスクラでの姿のほうが印象的でしたわ。実は点数が出るまでにすっごく時間が掛かってしまったのよね、故障かね。もう、そりゃすっごく。その間、ずーっと、置いてあったピカチュウで人形劇のように戦わせて遊んたりと、お茶目な姿を披露してくれました。途中、ヤグも別の人形をもって突撃したりと(笑)

ステファン・ランビエール

その採点待ち時間の犠牲者。本当に気の毒でした。リンク上でいったいどれほどの時間待たされていたことか。でも、その待っている間、軽く華麗な滑りを披露して会場を湧かせたりと、さすがはチャンピオン。あまりにも時間が掛かりすぎて本当に可哀想でした。
それほどのことがあったのに、音楽がはじまるとあっというまにランビワールドが出来上がりました。あ〜やっぱりランビはイイ!あの独得のキレの動き。なんともいえない美しい曲線があるのよね。
「冬」を聴いて「凍てつく冬に迷いこんだシマウマをイメージした」という感受性豊かなランビくん、音楽を心で感じ、その感じたものをしっかりと氷上に描く。素晴らしい才能だと思う。来シーズンはどんな世界を描くのでしょうか。

高橋大輔

これも見納めラフマニノフ。ほんと大ちゃんによく似あった素敵なプログラム。なかなか良い感じの出来でした。途中から、オリンピックのフリーのあの後半になればなるほど迫力を増したジャンプを思い出してしまって、うるっときましたわ。あのフェンスにせまっていくようなステップ、凄い。

ジェフリー・バトル

初めて生で見る「サムソンとデリラ」。これも駄目なのよ、あの衣装見るだけで、オリンピックのあの最後のルッツを降りた瞬間のことを思い出してしまって、目頭がかーっと熱くなってしまった。
ポーズを取って音楽が鳴りだすとすぐにジェフワールド。
世界選がお疲れのせいもあってアレな演技だったことと、ツアー中もジャンプの調子だけは良くなかったような感じだったので、今日も酷い演技になってしまうのではないかととても心配していたのですが・・・。2回目のトリプルアクセルの転倒があっただけで、そこそこまとめた良い演技でした。むしろ、1回目のトリプルアクセルのコンビネーション、よく降りたなと感心してしまった。
美しい格調高い演技でした。
他の選手達のコーチの姿はなかったのだけども、リー・バーケルはしっかりとリンクサイドにおりましたね。さすがです。バーケルファンの私としては感激でございました。。今は織田くんがカナダで練習中とのことだし、まさかこういったお遊び大会に一緒に来るとは思ってなかったものでして、バーケルファンクラブ会長としては、ふいうちで見たお姿に感激でございました。


とりあえずはここまで。また放送した分を見たりとか後から思うことがあれば書き足すかもしれない。

って、実は競技よりもエキシの方により感涙があったのよ。いや、競技を見て、エキシをみたから余計に感激があったのかもしれない。
ヤグの仮面を見て、本田くんのトリノ行きならずに終ったトスカをみて、オリンピックに出たアマチュア組の演技を見て、ソルトレイクからトリノまでの4年という月日を感傷的に思い出してしまったのかもしれないです。

でも、こういった遊びの大会は見ている方も気が楽で良いですね。ファイナルの時はU嬢と二人でガチガチと固まりながらの観戦だったのですが、今回はノビノビと演技そのものを楽しむことができました〜でも、緊張感が無く見られる分、いっそう感情豊かに演技に入りこんで見てしまうので・・・あらゆることで涙ぐみまくる二人だったのだ(笑)

では後ほど女子やエキシについて・・・。