ジェフリー・バトルとピアノの曲…といえば、04-05シーズン世界選ショートプログラム

ジェフの新しいプログラムの曲について色々と伝えられているようですすが、あと暫くしたら本格的シーズンになることだしと、もう見てからのお楽しみ〜って感じで楽しみに待つとします。ショートプログラムはピアノの曲であることは間違いなさそうですね。
ジェフとピアノの曲、で、やはり思い出すのは、04-05シーズン世界選手権ショートのラフマニノフPrelude in C Sharp Minor。見ていて鳥肌がたつほど美しい演技でした。音の響きの余韻をあのように表現し滑る選手っているかな?私は今のところはこれはジェフにしかできない滑りだと思ってます。一つでも踏みはずとまっさかさまに落ちてしまいそうな…細い細い糸の上を寸分たがえずにスケートを滑らせているような、私のボキャブラリーでは上手く言い表せないのですが。繊細で脆そうな細工のベースは堅い鋼というか。そして、見ていると、なぜだか息を止められてしまうような感覚に陥るような…とても鋭い、凄みのある演技でした。このプログラムはジェフが04ナショナルで失敗をし、代表落ちをしてしまったドルトムントの世界選が開催された頃に作ったらしいですが、世界選に出られなかった辛さがこの作品を作ることによって薄らいだというようなことを本人も語っておりましたね。うーん、ホント魂入っているプログラムだ。

このシーズンのSPで、もう一人ピアノの曲で印象的だったのがランビエール君。彼の"Spanish Caravan" もピアノの音のみなんですよね。曲はクラシックではないのですが…。こちらもとてもセンスの良いプログラムで、このシーズンの全ての選手のショートプログラムの中で、私の一番好きな作品だったりします。もう、ピアノの音と動きが渦になっているというか、見ているとその渦の中に引きずり込まれるような感覚がします。あのステップの流れを見ていると、なぜだか心にうねりのようなものが湧いてきてしまいます、そして、最後のスピンの部分はそのうねりを眠らせるかのような静寂があって…とても幻想的でした。何度も書いているけども、ランビの動きって、ディズニーのファンタジアを見ているような感じがしてとても好きなのです、独得の曲線があって美しいです。…サロメさんのこの独得のセンスって好きだわ。


と、ピアノの音色のプログラムで思い出したことを、暑い中、暑苦しく書いてみました。


他に、最近の選手で、ピアノの音のみで滑った選手って誰かいたかな?いたら教えてくださいませ〜。