IFSジェフリー・バトル最新記事 怪我のこと 復帰のこと

年明けで…いきなりあわわあわわと雑務に追われています。
ジェフの記事がでましたね。
http://www.ifsmagazine.com/forum/index.php?showtopic=327
(こちらにもhttp://www.simcoe.com/article/29860

興味深かったことをつれづれに…雑感

ジェフの発言はいつものことながら賢いというか…わりと正直なのだろうが、変なことを言わない人だから…こういう部分は本当に安心していられる人なのだ…ジャンプではけっして安心できない人だけども…。私はロードレースの方ではとんでもない暴言をはく人のファンでもあるので*1…それとくらべるとジェフのファンでいることはこういう部分ではとても楽かなぁ(笑)

怪我に関しての経過はほぼ想像通りというか、数々上がっていた情報やら、あと以前にバーケルコーチのコメントでも「良い状態になったり悪い状態になったりの繰り返しだった」ということからも想像できていたのだけども、あらためてこうしてジェフの言葉で伝えらえると、この数カ月の間のジェフの苦痛をリアルに生々しく感じてしまう…。痛みを感じた最初の時から用心して休養をいっぱいとってしっかりと調べていたら、今季前半をダメにすることはなかったかもしれないなぁ…と、素人ながら思わなくはない。でも、それが出来ない、したくないってのがアスリートなのだろうね。少しでも休みをとるとあっという間に皆に追いていかれる世界だからね…。といっても何よりも痛みの原因を発見するのが難しかったということなのだろうけどね。
99年にも背骨を疲労骨折しているという話、これ、海外フォーラムでは語られていたけども、きちんとした記事で伝えられたのは初めてのことではないかな?私もきちんとしたことは全然知らなかったです。

それにしても、怪我ってその部分だけが治ればそれでOKってことではないってことなのよね…。何よりも大事なことは精神力かなぁと。もちろん精神論で怪我を語ることは危険。でも、以前にバーケルコーチの”ジェフをポジティブにメンタルを強くもたすことが大事”というような言葉があったが、まさにジェフがポジティブであろとしていたからこそ復帰することができたのだと思う。
痛み=恐怖になりかねない。それを克服するのはやはり精神力にかかってくると思うのだわ。

Buttle said when he returned to the ice after almost three months he felt a little pain at first but he and his coaches just dealt with it. “When I resumed training we just did not talk about it, we just pretended nothing was wrong,” he said. “It sounds odd, but the back was simply protecting itself and my body just had to cope with it and deal with it and now it is pain free.”

このくだり…ジェフとコーチの信頼関係のなせる技かな。



ただ、やはりつくづくジェフはアスリートとして運を持っていた人なのだわ。本人も繰り返し言っていることだが、これが昨シーズンにおきなくてよかったよ。背中が痛みだしたのがワールドの時でよかった、オリンピックの時でなくてよかっと。…たった4年に一度の機会、本当に努力だけではどうしようもない「時の運」がある。どれほど才能があってどれほど努力してもどうしようもなく「時の運がない」選手がいっぱいいるのだ。…と、とある某ベテラン選手の引退の噂に切なくなっている私なのだ。


さて、いよいよナショナル。
私としてはやはりここにジェフが戻ってきてくれたというそのことだけで嬉しいのです。
オリンピックで燃え尽きて、その後の何も考える暇もない程の多忙な日を過ごしながら、酷い風邪もひいて、さらに背中の痛みを感じながらワールドに出て、イベントをいっぱいこなして、そのままツアーに出て、やっと落ちついた頃には背中の怪我の発覚という、こんな状況で競技に対してモチベーションを保ちつづけるのがどれほど大変だったことだろうかと思うの。…だってトリノ後には引退していたかもしれない人なのだから…。それでもやっぱりここまで戻ってきた。本当に苦しみながら頑張って戻ってきたのだと思うの、それにさらにまた「あそこまでがんばって登って!」と願うのは…酷なように思えたりもするの。でも、ジェフがここまでがんばって戻ってきたのは、その場所に登るまでを楽しむためなんだよね。だから私はやっぱり、ナショナルで一番上に立ち喜ぶジェフの姿が見たいと、最高の笑顔を見せて欲しいと、そう願うのです。

休養している間も、リンクでのトレーニングに戻ってからも…トリプルアクセルを降りられるようになるまで、まだこれからだって…本当に大変なのだろうと。でも、今に対してHappyという言葉が使われている。ジャーナルでもhappierが使われていた。私はそのことが何よりも嬉しい。

追記

kanonさんがとてもわかりやすく訳してくださってます。*2
http://ice-kanon.jugem.jp/?eid=168

*1:もちろん、そういう部分もふくめて大好きなのでけど…たまに、お願いだから黙っていてと思うときもあるのだ・笑

*2:ありがとう〜