COLORS 2007 追記あり

今年も発売されることになったフィギュアスケート男子シングル読本…今回も購入してしまいました。本当は今年のものは特に欲しいとは思っていなかったのだけどね、しかし、本屋でパラパラと捲っていたらバーケルコーチのインタビュー記事がほんの少しだけ載っていて…「応援する会としてこれは貴重!」…思って記念に購入した次第あります(笑)
まだ発売されて間もないので内容については多くは触れませんが、
去年の内容がすでに他の媒体で出回っていたものと被っているものが多かったのに対して今年のはわりとそれなりにこの本独自の内容になっているように思えます。が、各選手の記事はおそらくネット上で選手の情報をいっぱいチェックしている濃いフィギュアスケートファン達にとってはあまり目新しいような内容ではないと思います。
各選手の話で共通しているのは「オリンピックのプレッシャー」ですね。ほとんどの上位選手がオリンピックがあれほど特別なものとは思ってなかった…というようなことをを口にしております。みんな本当に大変なプレッシャーの中で闘ったのでしょうね。今季はそのオリンピックの洗礼を受けて強くなった選手達ががんばっているんだなぁ。
そうそう前回は樋口豊氏のつっこみでしたが今年は藤森女史のつっこみになっていて…藤森さんの感性に共感することの多い私としてはとても楽しめる内容でした。彼女のジャッジの視点からのお話、特にジェフのNHK杯デビューの点数のくだりはとても興味深いものがありました。
そうそう、肝心のバーケルコーチの記事ですが、好きなスケーターとしてオーサーとヤグさんをあげておりました。オーサーはバーケルコーチの同門の先輩でもあり、いかにもあのコーチが好きみそうな感じですが、ヤグディンというのが意外かな?いや、…うん、そうかもしれないなぁとも思いましたわ。スケーターとしてヤグとジェフは全然違ったタイプだと思うけど、彼らのプログラム=その選手にしか出せない独自の世界を作る、ということでは共通していますね。私はヤグもジェフも大好きなので、以前にも書きましたが*1、ヤグがいなかったらジェフに特別な思い入れを持つこともなかったでしょうおそらく…という私なので、ジェフを育てたコーチがヤグを賞賛するととても嬉しい気持ちになるのでした。
追記:コーチのこのインタビューに、彼のプログラムに対するこだわりが少し語られているのですが、それはまさにジェフのプログラムそのものでは…と。ジェフはジュニア時代からとても凝ったつなぎの難しいプログラムを滑っていて、それゆえにジャンプの確率の悪かったともいえるわけですがね(汗)シニアにあがって4回転全盛の時代でもひたすらこだわりの難しいプログラムで…大自爆をしょっちゅうしておりましたが。以前にも書いたことですが*2、私はジェフのフィギュアスケートの芸術性というのは本人の資質とそして振り付け師のデヴィッド・ウィルソンの影響が大きいのであって、バーケルコーチがそういった方面に強いようには思ってなかったのですが、そうではないのですよね。やはりこのコーチが一番ジェフに影響をあたえた存在なのでしょうね。

ネットでわざわざ海外記事を漁ったりはしないけど男子フィギュアスケートを見るのが好き…という層や、新規にファンになった方々にはなかなか楽しめる内容なのではないかなぁと思いました。

COLORS 2007

COLORS 2007