行ってきましたCanadian Championships(2)ジェフのアディオス・ノニーノ

なんと…本日の横浜は雪でございます。寒い!
今回のレポというか雑感をどっから書き出していっていいのやら…といった感じで、、、とりあえず思いつくままに、ぽつぽつと、つれづれと書いておきますね。

今回のアディオスノニーノは競技というカテゴリーを超越していたように感じました。私はなぜか最初っから、ジェフがジャンプを降りるかどうかなどをまったく気にしなかった。出だしのポーズをとったところからジェフの世界が広がり、その世界に一気に引き込まれてしまったから。こんな風に、ジャンプを降りるかどうかハラハラドキドキと「降りろ〜!」のように念じることなく、ただただ見入ったのは…いったい何時以来だろうか…。長野ワールドの…ジェフという選手を初めて生で見たときの、彼について深い思い入れを持たずに見た「ラストエンペラー」以来のことかもしれない。
後半のステップに入ったあたりから会場が静まり…ただピアノの音だけが響き、それがどこから聴こえてきているかわからなくなるような、ジェフ自身が音を奏でているような…音をひっぱって戯れているような…というか、音色に全て身をゆだねることを楽しんでいるようで……。記憶の中のジェフのあの恍惚とした微笑を思い出すと…今でも鳥肌が立つような感覚がします。。…無心の凄みとでもいうのかしら。ジェフの心のままの滑りに、見ている側も無心状態になってしまったというか…拍手することも忘れて吸い込まれるように見入ってしまいました。私だけでなく会場のほとんどの方もただただ見入っていたのではないでしょうか、ジェフがフィニッシュのポーズをとって、一瞬の静寂のほんの僅かな間のようなものあってからの怒濤のスタオベで…私もそこでやっとハッと我に帰ったというか…。その後も…しばらくは正気に戻ることができないほどの…後になって感激で涙がぽろぽろとこぼれてくるような…。ショーで見せる伸びやかな美しい演技とはまた違う…でもいつもの試合で見せる闘う気迫の凄みとはまた違う……こんな感覚を味わったのは初めてのことです。
あぁダメだ。だめだ…やっぱり…あの演技は私の言葉なんかではどうにも伝わらない。語れば語るほど野暮な感じに〜。