[skating][jeff]World Championships 振り返り 思い出し つれづれ(3)

こちらの方はあれからもひと月以上経ったのですよね。いやはや、私はなんだかあの日から時間が止まっているような感覚もあって、、だいたいカナダナショナル以降ずっと「頭だいじょうぶ?」状態だったのですが、、このワールドでトドメさされた感じといいましょうか。
私は読書が好きなのですが、あれ以降一冊どころか1ページも読み進められない。さらに映画も一本も観に行っていないと…という。あと、私は自転車乗りでもあるわけなのですが、走りに行きながらもボーっとあれこれフィギュア回顧モードに入ってしまって、あやうく落車しそうになったりと…。いい加減に通常モードの精神状態に戻らなくては。来週からジロ・デ・イタリアが始まるし、そっちにも集中したいから、さっさと少しづつ振り返って書き残していきたい。


って、こうしていざ何か書こうとすると、、色んな感情が溢れてきて…どうにもこうにも何から振り返っていいやらわからなくなるのよ。

でもとりあえず漠然と。


去年の東京ワールドときに私はすごーく感情的なエントリーを残しているのですが、そこで「神様からの難題」というようなことを書いておりますね…。
あのワールド、私はただただジェフが無事に「復帰して戦線に戻ってきた」ことを喜べるような演技であることを望んでおりました。スケートすることすら困難だった怪我*1から必死で戻ってきたジェフの笑顔が見たかった。順位なんてどうでもいい、ただジェフが元気に滑る姿を見たかった。(ジェフ本人があのときに望んでいたことはまた別の話でしょうけど)
スケートの神様は意地悪というか、、怪我あけでたったの3ヶ月しかトレーニングできていないジェフに、表彰台をチラつかせた上で、先に滑った大ちゃんへの凄まじい歓声で揺れるリンクに出て行かせるという…*2。…神様、どうしてこういうことをするの!って。怪我から復帰してきたばかりのジェフにとって「6位」という順位は決して悪い順位ではない。でもどうしてこういう展開で「6位」になるのかと…。スケートの神様を恨みたくなったものです。
怪我で先が見えなくなった時、競技を退き完全に学校に戻ることも考え*3、それでも「the heart wants what it wants」でスケートを続けることを決めたと、後のジャーナルで語っていたジェフ。でも、頭で考えることと、現実に突きつけられるのは全然違うのではないかな…と。実際に、ジェフのように各コンペで表彰台に乗ることに慣れてしまっている選手が、その立場でいられなくなったときにも同じように「the heart wants what it wants」と言えるのか?と。オリンピック銅メダルとワールド銀を手にしているジェフがそれ以下の結果の為にでもそう言って努力しつづけることができるのか?と。この世界の厳しさをまざまざと見せつけ、厳しく問われていたのかもしれないなぁって。

あれから一年。ジェフがもがき苦しんで辿り着いた答えに神様は微笑んでくださった。


(と、私のような見ているだけのファンがそんなことを感じそんなことを言うのは簡単だけど…。、、フィギュアスケートの世界、大舞台での大きな失敗から這い上がるのは並大抵のことではないよね。精神的なダメージでスランプに陥ることもあるし、そこから抜け出すのに大変な苦労をするという。また悔しさからがんばりすぎて自分を追いつめすぎることもあるだろうし、なにより採点競技の難しいところで一旦評価を落としてしまうと元の位置に戻ることにもとても苦労する…。今回の表彰台の選手達はみんなこれらの困難を乗り越えてきた偉大な選手達。私の拙い言葉では讃えても讃えきれない)
今、スケートの神様から難題を与えられている選手もいる、きっとその答えに辿り着くと信じています。



これから先もスケート神様はさらなる試練を用意されているに違いないけど、、どんなときでもジェフを信じて応援して行きたい。




それにしても、トリノ五輪後から今年のワールドまで、本当にドラマチックな展開でしたね。色んなことがありました*4
この感動的な展開…スポコン少女*5漫画化していただきたいほどでございます、萩尾望都先生か山岸良子先生あたりで(笑)

*1:後のジェフママのインタビューによると、スケートどころか普通に歩くことも困難な状況だったという

*2:ジェフが普通にシーズンを過ごせている状態であったならば別に胸は痛まなかったと思う、それが勝負の世界だから。また、今思うと、あの光景に胸を痛めたのはジェフに対して失礼だったとも思う

*3:そもそもトリノの後に引退してしていたとしてもおかしくない実績を残していたし

*4:トリノでジェフのファンになった方々は、ファンとして辛い…と感じることの方が多かったのではないでしょうか

*5:違う!